世界中で栽培されるとうもろこし
世界の三大穀物の1つ
近年、世界では年間8億トンを超えるとうもろこしが生産され、「小麦」「お米」とならんで世界の三大穀物と呼ばれています。
しかし小麦が約6億トン、お米が約4億トンの生産量ですので、とうもろこしははるかに多く、さらに年々大きく増加している傾向にあります。とうもろこしの生産量全体のうち、約3分の1が私たちの食べ物として利用されているといわれていますので、およそ3億トン近くが世界中で食べられていることになります。
国内とうもろこし輸入量
輸入量の65%は飼料用
日本のとうもろこしの消費は大部分が輸入に頼っているというのが現状です。
(ここでいう「とうもろこし」とは農水省や総務、財務省などの統計上の分類で「穀類」の事を指します)
輸入量は年間約1600万トン以上で、国内の米の年間生産量の約2倍にものぼり、その消費量の65%は飼料として消費されています。
つまり、輸入された「とうもろこし」の殆どを牛や豚、鶏などの家畜の餌として消費しているのです。
世界最大のとうもろこし輸入国「日本」
日本は世界最大のとうもろこし輸入国で、その輸入量の9割をアメリカに依存しています。
飼料用として国内の酪農家などでも年間450~500万トン程の生産はあるものの、その殆どを自家消費しているため、市場には流通せず、国内の統計自給率は0.0%とされています。
また、対象となっているとうもろこしは「穀物」ですのでスイートコーン「野菜類」は含みません。
スイートコーンは年間国内生産量25~30万トンに対し、輸入量は2000トン前後で推移しており、こちらの国内自給率99.9~100%になります。
国内とうもろこし生産量
世界のとうもろこし
年間生産量はアメリカがトップ
2011年の世界年間生産量は8億7千万トンとなっております。
そのうちの4割近くがアメリカで栽培されており、
広大な国土と栽培地域を持つアメリカは、世界最大のとうもろこし生産国といっていいでしょう。
そのため、アメリカの主要生産地帯の天候により世界の在庫量・価格が左右されるといった事態になっています。
生産量が世界最大のアメリカは、同時に消費量・輸出量ともに世界の第1位となっています。特に輸出量は世界の半分以上のシェアを占めています。